3.11

かぞえうた

かぞえうた

さぁ なにをかぞえよう

なにもない くらいやみから

ひとつふたつ

もうひとつと かぞえて

こころがさがしあてたのは

あなたのうた

たとえるなら

ねぇ なんにたとえよう

こえもないかなしみなら

ひとつふたつ

もうひとつと わすれて

また ふりだしからはじめる

きぼうのうた

わらえるかい

きっと わらえるよ

べつにむりなんかしなくても

ひとりふたり

もうひとりと つられて

いつか いっしょにうたいたいな

えがおのうた

僕らは思っていた以上に

脆くて 小さくて 弱い

でも風に揺れる稲穂のように

柔らかく たくましく 強い

そう信じて

かぞえうた

さぁ なにをかぞえよう

こごえそうな くらいうみから

ひとつふたつ

もうひとつと かぞえて

あなたがさがしあてたのは

きぼうのうた

ひとつふたつ

もうひとつと ゆれてる

ともしびににた

きえない きぼうのうた

何もかも失い

悲しみ苦しみに取り囲まれている状態でも、

それでもやっぱり希望を探して数えていけたら…

また人間にはそういう力があると信じたい。

そんな希望の歌です。

桜井和寿

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