料金=価値

料金=価値 お客様から頂く料金。それはお客様が僕ら美容師の【価値】に対してお支払い頂くモノです。僕らはカットという技術を用いて【価値】を提供し、それに対して【対価】を頂く。
つまり、値引きをするという事は自らの価値を下げる事と同義語なのです。ですから美容師自身のスキルアップにより【価値】を高められたのであればそれに伴いお客様から頂く【対価】は上がって然るべきだと考えますし、僕自身それを実感でき確証が持てた時、今年の4月に「値上げ」をいたしました。
ましてや「値引きをしてください」と言われる事は「あなたの価値を認めていません」という意味だと受け取ります。もちろん僕も家族や家族同然の友人に対して値引きをする事はありますが、これはあくまでも一般的な考えです。
料金とは【価値】に比例するのです。
「技術」とは目に見えない商品
美容師の友人に対して「ちょっと前髪だけ軽く切ってよ」「襟足だけテキトーでいいから切ってくれない?」
僕自身何度となくこういった言葉をかけられた経験があるのですが、これらを投げかける本人に悪気は一切ないのです。
「だってプロなんだから簡単にできるでしょ?」「チャチャっと軽くやってもらえればいいだけなのに」
おそらくそういった思いではないでしょうか?

ではなぜ彼等は悪気もなくこのような言葉を発してしまうのか。それは僕らの提供する【技術】というモノが目に見えない商品だからではないでしょうか。
例えば僕が¥5500の靴を履いていたとして「その靴カッコいいからくれよ」とあなたは言いますか?
¥5500の食器を見て「これ持って帰るね」と言いますか?
これら例の2つは明らかに目に見えるモノだからこそ、その無謀さに気がつきます。では、僕ら美容師に対して「タダで切ってよ」と言う事は?大袈裟ではなくこれらはどちらも同じ事を意味します。ただその対象が目に見えるか見えないかによって、要求する側の意識が大きく変わるのです。
僕ら美容師が提供する【技術】という商品はカタチあるものではありません。だからこそ、その裏には多くの「時間」や「犠牲」を伴っています。その目に見えないモノに対してお客様から料金を頂くにはそれほどの「技術の蓄え」が必要なのです。
サロンでの時間でいえばたかだか1時間弱の事ですが、その中にはこれまで費やした時間の技術の貯金が込められています。
僕が値引きをしない理由。それは、
自身が蓄えた【技術】に対しての【価値】をお客様へ提供する、それに対して対価を頂くという『信頼関係』を重んじるから。
これからもお客様と『信頼関係』を築いていきたいですね^ ^

今年の内に伝えたかった事。
LUONTO 店主

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