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黒染めの脅威!!プロの意見として参考に!!

土曜日, 3月 8th, 2014

皆さんはヘアカラーをして、自己表現やオシャレの幅
を広げて楽しんでいる人や、学生という肩書から解放
され今まさにヘアカラーを検討されている方も多いと
思います。

そこでよく質問されることが
少し前に黒染めしましたが、普通にヘアカラーできま
すか?
ということです。

ここでは、なぜ黒染めが次回のヘアカラーに関係があ
るのか?
それを打開するための根本的なアドバイスを書いてゆ
きます。

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まず、黒染めした髪を普通にヘアカラーすることはで
きません。
天然の黒髪がもつ色素はメラニン色素といい、これを
破壊することにより髪は黒から茶色へとトーンが上
がっていくので、普通のカラー剤ではこのメラニン色
素を破壊するように作られています。

黒染めや白髪染めなどのヘアカラーで多く使われてい
る染料ではジアミンなどが有名ですが、これを壊すこ
とが普通のヘアカラーではできないのです。

簡単に言うと
天然の色素は抜く事ができるが、人工的に入れられた
色素を抜く事ができない。
ということになります。

黒染めをした髪に明るめのヘアカラーを用いて、少し
明るくなりましたという方もいらっしゃるでしょう。
それはアルカリ剤を用いていますのでパーマなどで少
し色落ちしたというのと同じ。もしくは人工的な色素
ではなく、残っていたメラニン色素をさらに破壊した
だけの状態で、
いらない色素は残り必要な色素がなくなる、髪には
とっても残念な結果です。

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この状態からセルフカラーすることはとても難しい事
がわかります。
市販されているカラー剤の多くはこの人工的な色素を
取り除く能力を持ち合わせてはいませんし、染めむら
や、どこからが黒染めされている部位になるかもわか
らないという状態では、黒染めのきいていない根元か
ら何センチかだけ希望色になり、そこから先は暗いま
まになってしまいます。

美容室にいっていつ頃に黒染めしたかを伝えてから施
術してもらうのが一番です。

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では、どうすれば黒染めをした状態から、自然にヘア
カラーをした状態に戻すか。

普通にヘアカラーでも使われるブリーチを使用する方
法があります。
ブリーチ剤は金髪にするときに使用される薬剤として
活躍しますが、人工的な色素をも破壊できる薬剤でも
あります。
しかし人工的な色素と共にメラニン色素をも大幅に破
壊してしまうために、一度は金髪になってしまいま
す。
ここでも市販のブリーチ剤ですと、威力がたりずに赤
茶色みたいな汚い色になってしまう恐れもあります。
ですのでしっかりと美容室で黒染めを抜いてもらっ
て、ダブルカラーとしていろを整えてもらう必要があ
ります。

あと脱染剤という人工的な色素だけを抜くという薬剤
がありますが、残念ながらどこにでもあるものではな
く、大概はブリーチとのダブルカラーでの処置という
ことになるようです。

どちらにせよアフターで色を整えるため、ダブル施術
になりますのでトリートメントは必須です。
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ここまで説明しましたが、黒染めに限らず暗めのグレ
イカラーをされている方や、ハイトーンなヘアカラー
をナチュラルなブラウンになどの大幅なトーンダウン
をされている方が、大幅なトーンアップをしたいと言
う場合も同様です。

黒染めのリスクを知り、簡単なことではない、とても
セルフカラーでは治せないと理解したうえで、学校や
仕事の関係上やむなくといった場合にのみ染める事を
オススメします。

最近本当に黒染めしてカラーをされるお客様が増えて

ちょっとした豆知識を参考にしてください(^-^)/

LUONTO
ルオント